得をする算段
さて、今日はペンを持って始める。
書くという行為は実に厄介である。とりたてて何かを書きたいというのでもないから尚更である。おまけに漢字が出てこない。辞書を引きながらであるから、調べている間に書こうとしたことを忘れてしまい先へ進まなくなる。そのうち面倒になり、いつのまにか漢字を使おうとしなくなる。脳というのは誠に都合よくできている。その脳みそだって黴が生えて乾いたように固まったものだから始末が悪い。脳トレをやろうとする人の気持ちがよく解る。書くことは辛い。最近、読むことさえ億劫になってきた。かと言って、テレビを見る気にはなれない。小林秀雄は「何故、絵を見るか。精神統一のためだ」と言っている。それに習えば、何故、ワードを使って打たずに書くのかと聞かれれば、精神統一のためだと言いたいところだが、そんな高尚な気持ちではない。どちらかと言えば、自己流脳トレに近い。馬鹿が馬鹿なりに考えたことだが、そう易々とは動いてくれそうにない。
子供の頃から勉強は苦手だった。特に読書感想文なんて、本を読むというスタートラインに立たないのだからいつまで経ってもゴールは見えなかった。今更そんなことを嘆いても仕方のないことだが、今一度、小林の言葉を借りれば「不安なら不安で、不安から得をする算段をしたらいいではないか」となる。すらすらと手紙も書けなくなった自分が不安である。だから、ペンを持とうと算段したのだが、その算段は容易ではない。容易なことしかしてこなかったのだから今がある。ちなみに「不安なら不安で・・・」の言葉は、小林が三十代半ば、それも学生に向けた言葉である。何も五十をとっくに過ぎたおやじに向かって言ったことではない。虚しい・・・
もう、この辺で書くことが嫌になった。ここまでの所要時間は一時間を越えている。これをブログに書き写すのにも、左右の人差し指二本ではまだまだ先は長い。時間の無駄に思えてきた・・・
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